クリスマスツリーの回収

道路に置かれるクリスマスツリー

2023年の新年は日曜日でしたので、正月気分もほぼなく、2日から出勤という人も多かったかもしれません。年末のクリスマスの雰囲気などすでになく、電飾だけが各家庭の窓で光っているだけです。

そんな年始ですが、毎年の光景として目にするのがクリスマスツリーの回収です。各自治体にもよりますが、緑のゴミの日に無料で回収されます。もしくは、クリスマスツリーの回収の日がある自治体もあります。

大体最初の週に回収されていきますが、家の前の道路に置かれたクリスマスツリーは、12月に購入して、せいぜい2週間から3週間ほどの期間、家庭のリビングを飾っていたのでしょう。

大事に飾り付けされたツリーも、1月6日のHeilige Drei Könige(東方の三博士の日)以降は用がなく、路上に放置され回収されていくので、なんとも無残な気がします。

大きなツリーだと、1本100フラン近くしますので、もったいないなあと思います。

飾りの取り忘れ

回収の際には、当たり前ですが、必ず飾りを外さねばなりません。これもまたなかなかの作業で、つい忘れてしまうこともあります。ガラスの飾りなどがついていれば、路上で割れて危ないですし、確認作業は大事です。

それでも、毎年、飾りを取り忘れたツリーはありますので、回収員の人は大変です。

窓から投げ落とすのが北欧流?

昔、TVのCMでも見たことがありますが、北欧では使い終わったツリーを窓から豪快に投げ落とすのが主流のようです。

スイスでは、ただ単に乾いたもみの木の葉っぱが落ちるので、窓から投げ落としている人が多いようです。家の中を引きずって、玄関まで持って行こうとすると、葉っぱがものすごく落ちて掃除が大変です。

リビングの方から外に出せば、多少はましでしょう。庭のある人は、問題がなさそうですが、ツリーを撤去した後のリビングも葉っぱだらけ。どちらにしても掃除はしなければいけません。

電力不足で飾りも控えめだったクリスマス?

この冬は欧州のどの国も電力不足が騒がれて、節約しなければと言っていたのですが、結局、いつも通り電飾で飾られた家々が多かったです。今でも、朝暗いうちに外へ出ると電飾が目立ちます。

ただ、心なしか、いつもより控えめだったのかもしれません。

電気不足で暖房費も上がるので、この年越しはなるべく低めの温度で節約と言っていたのですが、何のことはない、暖冬で正月はまさかの17度。スイスのある街では20度まで上がったようです。

あまり暖房を使わなくても済みましたが、冬はまだこれからです。

スキー場は雪不足

おかげで、スキー場は雪不足に悩んでいます。

スキーの欧州大会でも、あまりの雪の少なさに、競技に影響が出ています。

スイスのスキーリゾートでは、ご存知の通り、半年前から1年前にスキー休暇の予約をしますので、すでに予約をしていた人は、雪のないスキー場へと向かうことになりました。

先日アウトバーンを走っていると、オランダナンバーの車がスキーやスノーボードを積んで、アルプスを目指しているようでした。オランダにはない高い山々を求めて、おそらくずいぶん前に休暇先のホテル等を予約したのでしょう。行かないわけにもいかず、気の毒ではあります。

コロナウィルスの次は、雪不足で悩まされるスキーリゾート。昨年はいくらかマシでしたが、それでも従来の客足は戻っていません。

戦争とウィルスの影響で、今年も色々と振り回されそうです。