クリスマス前に来年の夏休暇を予約するスイス人

年末になるとソワソワするスイス人

11月に入った途端に一気に年末の雰囲気が出てきます。10月終わりの冬時間への移行や、冬の鉛色の空が増えてくることもあるでしょうか。

スーパーやお店にも、クリスマスの飾りが売られていたり、年末の予定をたてる時期でもあります。

そんな時期、スイス人はソワソワし出しますが、それはクリスマスの予定の他に来年の予定のことが頭にあるからです。

会社によりますが、年始には年間の休暇スケジュールを仮でも出すことが多い様で、春夏秋冬と大雑把に社員の休暇スケジュールを考えるためです。

基本的には、同僚とまず話し合いをして、この時期に休暇が取れるか、他に予定が被らないかなどを確認して正式に会社に提出します。

来年の夏のホテル予約

まだクリスマスも来ていないのに、来年のビーチホリデーの予約?と未だに思ってしまいます。

普通に考えれば、子供のいる家庭は休みの日程が決まっているので、自動的に休暇の時期が限定されます。

子供が小さければ小さいほど、学校の休みに合わせて休みをとりますので、当然です。

このことから、来年の夏に行くビーチリゾートのホテル予約に繋がります。

スイス人にとっては、不思議なことではありません。

チェックアウト時に来年の予約をする人も

スキー休暇の後、ビーチホリデーの最終日に、チェックアウトと同時に来年の予約をする人もいます。

毎年、同じリゾート、同じホテル、アパートという人は、何も考えなくて良いということです。

その代わり春や秋の休みは、まだ行ったことのない欧州の街へという具合です。

日本人から見れば、贅沢極まりない休暇システムのスイス。その分、お金もかかりますが、それよりも、休暇が保証されていることが何よりも贅沢でしょう。

毎年、スキーやビーチにも行かなくても、年間の有給は消化しなければなりません。

実際に、オンラインで来年の予約を受け付けているホテルなどは、この時期埋まりつつあります。

早く予約すれば、安く済み、選択肢も多いわけで、これがスイス人にとっての楽しみともいえます。

そして、年末のクリスマス食事会の話題は、来年の休暇の話で盛り上がり、1年の締めといった感じでしょうか。