有料コロナ検査か無料ワクチンか(10/1から)

コロナワクチンの強制だという意見も

コロナワクチンの接種率を上げるため、実質政府による強制で不公平だという人もいます。病気や治療のためにコロナワクチンを打てない人もいますが、それ以外の健全な国民もワクチン接種するかしないかは、もちろん個人の自由です。しかし、政府としてはある程度ラインを決めないと、医療機関が確実に圧迫されること、コロナ重傷者が増えて、後遺症の患者も増えることを懸念しています。

しかし、このスイス政府の対策に反対する人は、ワクチン未接種者への差別だと強い言葉で主張します。若い世代は、レストランやイベントに行くのに、交遊費に加えて、更に負担になるというのは理解できます。

3回目の接種は時期尚早というWHOの考えは公平性

コロナウィルスのデルタ株に対する対応として、3回目の接種が議論されていますが、そうした傾向にWHOは、発展途上国での第1回目の接種がまだなのに、先進国やお金を持っている国が優先的に3回目の接種をするのには、公平さに欠けるということです。確かに、欧州は感染拡大が早かったので、ワクチンの確保も早かったのですが、アフリカやアジア地域では、感染が広まっているにもかかわらず、資金不足などが理由でワクチンを確保できていない国もあります。そうした国々をサポートする動きももちろんありますが、なかなか追いついていない状況のようです。

10代のコロナワクチン接種予約増

こうしたスイス政府の対策で、コロナワクチン接種の予約が、10代で少しづつ伸びているようです。これまで、接種に躊躇していた12歳以上16歳以下の層では、学校が始まってから、接種する人が増えています。年齢にもよりますが、親がすでに接種している場合が多く、低年齢の子供には様子を見ながらというのは、当初から見られた傾向でした。夏休み中に接種が伸びるかと思ったのですが、ほとんど伸びずでした。動き出したのは、休み明けに学校が始まってから、各カントンでのマスク着用義務やコロナテストの中止など、対応がバラバラで不安を抱いた親御さんも多く、連日の感染者の増加も影響したのが理由のようです。

とにかく、ワクチン接種が進むことで、医療機関を圧迫しないこと、コロナウィルスに感染しても重症化を防ぐこと、これ以上感染を広めさせないことにつながります。LongCovidといって、後遺症に悩む人も多いので、接種ができる人はした方が、自分のためでもあり社会のためでもあるのかなという気がします。

 

*レストランなどにおける、Covid Zertifikatの提示義務案は、8/30日に最終決定されます。