老人ホームの職員は毎週1回のPCR検査実施

カントンレベルでの検査体制

コロナウィルスの変異種の感染を受けて、各カントンでは、病院や介護職員のPCR検査を週1回で実施している地域もあります。
検査は唾液での検査で、24時間以内に結果が出るものです。週1回という、ほぼ強制のような検査体制に不満の声も出ていますが、やはり病院や介護施設という人との接触を余儀なくされる職種の方々には、感染を拡大させないためにも、必要な処置と判断したようです。

ワクチンの希望者を調査

また、同時に職員へのワクチン接種の希望数の統計を取るためか、現在どのくらいの人がワクチン接種を希望しているのかも調べているようです。これもデータとしては、ある程度出てきていますが、実は介護職員の方の多くが、ワクチン摂取を拒否しているということです。

感染者数は減ってはいるものの

ここしばらくは、感染者数の減少が見られますが、検査数が少し減っているという話もあります。一時は検査数に対しての陽性率が10%にも達していた時期がありますが、昨日は陽性率5.4%ということで、落ち着いているのはわかります。しかしながら、重症者、入院している方もまだ沢山おられるわけで、暖かくなるまでは気が抜けない状態です。その証拠に、スイス政府はコロナ感染拡大の防止措置を緩めるにはまだ早いと言っています。今後ワクチン接種率と諸々のデータをもとに、判断していくことになるでしょう。

感染後の後遺症

また、昨年感染して、回復したものの、未だに後遺症が残っている人が確認されています。嗅覚や味覚はよく言われますが、肺が圧迫されるような苦しさや息切れなど、体も以前のようには動かないと言った報告がされています。やはり、ここが普通のインフルエンザと違う特徴なのかなと思いますが、軽い風邪程度で済む人もいれば、重症化、後遺症に悩まされる人の多さも注目したい点です。

間も無く、2回目のワクチン接種が準備されているようですが、どこの国もワクチンの確保を急いでいる状況です。その中では、スイスは比較的早い方なのではないかなと思います。国民の70%近くが接種すれば、残りは接種しなくても大丈夫という話も聞きますが、まずはそこまでの接種率に到達するかどうか課題です。