スイスの賃貸アパートのルールと共益費

スイスでは賃貸アパートの解約ができない月がある

スイスに住んで見ないとわからないルールはいくつかありますが、昔、驚いたのは、賃貸アパートの解約ができない月があるということです。それは年末の12月末での解約。年末はクリスマス時期から休業にする会社も多いです。そのため、アパートの解約立会いなど、業務を遂行できないことが多いからという理由でしょう。

年に3回の解約機会の場合も

また、不動産会社によっては、解約できる月が決まっている場合もあり、3ヶ月に1度しか解約できないアパートもあります。つまり、12月に解約ができないので、3月、6月、9月の年に3回しか解約の機会がないことになります。解約通知時期も2ヶ月前や3ヶ月前と決まっているので、最初の賃貸契約の際、その辺は確認しておくと良いでしょう。

引越しのタイミング

引越しをする際に、1ヶ月間は新旧両方のアパートを借りている状態になることが多く、例えば、新しいアパートと古いアパートの両方を行き来して小さなものを運び、最後に大きな家具を引越しをする人が多いようです。不動産屋さんが良心的であれば、半月で精算してくれるところもあるでしょう。1ヶ月分の家賃が重複し、非常に勿体無いと思うのですが、実際新居の契約と鍵がなければ、荷物も運べませんし、早々と解約したのに新居にまだ入居できないなんてハプニングもあります。

方法としては、可能な場合はトラックに荷物を全て積んでおいて月末に退去し、翌日の新しいアパートに入居できるまでホテルなどに泊まるということも可能かと思いますが、単身赴任の一人暮らしの場合以外は、なかなかそうはいきません。周囲でもそうした方法で数日ホテルに泊まるなんて人は聞きませんし、引越し業者に頼む場合は、余分に作業費を払うことになります。それでも、アパート代より安いかもしれませんが。

また退去する際には、掃除や破損箇所がないかなど、立会いの元確認作業も入ります。そうなるとなかなか難しいですが、引越し先がすでに空いていて、リノベーションも済み、鍵を数日前にもらえるならラッキーです。家賃の重複無しで、その数日で引越しを完了させることができます。事前に交渉してみると良いかもしれません。

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