コロナ追跡アプリとマスク着用義務初日

スイス全国でのマスク義務

 昨日月曜日は、スイス全土でマスク着用義務初日でした。日本人のように普段からマスクに慣れていて、自発的に着用するのであれば不要な着用義務ですが、とにかくマスクが嫌いなスイス人には、もっと早い段階でマスク着用義務がなされてもよかったのではないかと思います。わざわざマスク着用義務のない州まで行って買い物をするなど、本当に嫌なんだなと思いました。
 さすがに初日は、スーパーでもトラムの停留所でも、皆がマスクを着用していました。中には着用を巡ってトラブルになる人もいたようですが、ほとんどの方がこの着用義務に従ったようです。
週末はなぜか感染者数の発表がなかったのですが、依然と増加傾向にあり、コロナウィルスの追跡アプリも登録者数が増えてます。

コロナ追跡アプリの欠点

 私もしばらく前にスマホにインストールしてあるのですが、今の所なんのメッセージも受け取っていないので、周囲にコロナウィルス陽性者はいなかったということでしょうか。しかし、どうも欠点もあるようです。知り合いのスマホにコロナの感染者と一定時間近くで過ごしたというメッセージが届き、自主待機要請10日間の知らせがきました。しかし、その日付を見てみると、自主待機の期間が残り2日間となっており、コロナウィルスの感染者との接触から8日間も過ぎていて、その間は通常通り仕事にも行っていたということです。幸いその人自身はコロナには感染していませんが、コロナ追跡アプリの反応がこんなに遅いのであれば、あまり意味はありません。

感染者数と症状

 今年の春に蔓延し始めた新型コロナウィルスはすでに変異をしていると言われていますが、これは通常のインフルエンザウィルスと同様、毎年型が変わるということと同じでしょう。アジアと欧州でも型が違うようです。欧州ではイタリアやスペインでの死者数が多く大変な状況でした。現在は第2波の始まりの時期ですが、感染者の症状を各方面で聞くと、通常の風邪程度で終わっている人が多いです。持病のある方や何かしらの合併症で重症化する人ももちろんおられますが、比較的今年の春よりは症状が軽いと話している人が多いです。確かにある程度ウィルスが蔓延すれば、弱毒化するとは思います。
 また、感染者数の推移についても、当初よりPCR検査自体が増えていますので、感染者の確認も当然増えます。予約無しで、地元のコロナセンターに駆け込んでテストを受けれる環境が整ったこともあり、検査の数だけ数値は増えます。
 ですので、やはり10万人あたりの感染率と死亡率を見ないことには、他国との比較もできませんので、感染数だけを見て騒ぐのはやはり控えたほうが良さそうです。これから10万人あたりの数字が上がっていけば、隣のEU国は国境を封鎖すると思いますし、ロックダウンも視野に入ってくると思います。ただし、できるかぎりロックダウンは避けたいというのが政府や経済界での本音ですので、早い段階で自宅勤務やホームスクールに戻るかもしれません。

 これから1ヶ月の間に、だいぶ見えてくるのではないかと思います。今年は明かりの少ないクリスマスになりそうです。