来週より新学期/マスクの着用は?

新学期に入るカントンではマスクの着用で議論

 月曜日から新学期が始まるカントンも多いと思います。夏休みを終えて、新型コロナの感染者は毎日出ているわけですが、学校という人が集まる場所でのマスクと対人距離については、以前からも議論されていましたが、ギムナジウム(高校)以上は、着用を勧めるカントンも出て来ています。職業訓練校でも同様のようですが、中学校や小学校では必要ないとしているところが多いようです。
 しかしながら、マスクを用意できない生徒や忘れるといった場合も十分考えられ、少し面倒に感じている人が多いようです。特にスイス人のマスク着用率は近隣国に比べても低いですので、そういう環境ではよりマスクの着用は難しいように思えます。

自主待機リストに含まれた休暇先からの帰国

 夏休みの間に国境が開き、スペインなどでは、ビーチリゾートでコロナ感染者が増え、店をまた閉めるといった地域もあったため、スイス側もスペインからの帰国者を自主待機に指定しました。そうなるとこの週末そうしたリストの国から帰国した生徒は、自主待機で学校にいけません。特に休暇に行っている間にリストに入ってしまったケースもありますので、運が悪いケースでも出ています。

授業もロックダウン期間の挽回を予定

 ロックダウンの期間に、オンライン授業をしたとはいえ、試験も通常より減り、特に卒業する生徒さんたちは十分な授業を受けられなかったという声も多く、不満が残ります。進級にも響く時期だったために、成績もコロナのロックダウンまでの評価となりました。そして、来週からの新学期は、学年が上がるものの、この期間の授業の挽回として、テストも多く予定されています。なんとなく不完全燃焼だった夏休みで、しかも夏休み前に実施されるはずだったテストが待っているとあって、生徒たちもスッキリしないようです。

 この暑さでマスクも大変ですが、そろそろコロナウィルスに対する抗体医薬品の話も出て来ています。スイス政府もすでに発注済みということで、効果がどの程度のものなのか期待されます。買いすぎてまた余ってしまうという問題にならなければいいですが、すでにアジアと欧州ではウィルスの型が違うと言われていますので、人の移動が秋冬に向けまた厳しく制限されるのか心配なところです。
とにかく、計画が立たない今年ですが、薬の普及とコロナウィルスに対する新たな対応を示してほしいと思います。