大型イベントの中止が早くも決定

オクトーバーフェストが中止に

 ドイツのオクトーバーフェストは、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて、今年の開催を中止すると発表しました。毎年200万人は集まるといわれる、ドイツのオクトバーフェストですが、ワクチンがない限り、マスクや手袋をしても危険すぎるとの判断をしたようです。開催まではまだ5ヶ月ほどありますが、大型イベントの自粛解除は一番最後のカテゴリーとなり、規模の大きさからも早々に中止を決定したようです。

野外音楽フェス、マラソン大会、バーゼルフェアも中止に

 夏は野外音楽フェスも多く開催されますが、こちらも早い段階で開催の判断を迫られそうです。野外とはいえ、かなりの人が密集するイベントは今年はかなり厳しいようです。そして、各地で開催されるマラソン大会も中止になっています。また、毎年この時期開催されていた時計の見本市バーゼルフェアも中止に。

夏の休暇はどうなる?

 イベントの次は夏の休暇がどうなるのか?という問題が出て来ます。まだ計画も予約もしていないのであればいいのですが、ほとんどのスイス人はすでに夏の予定を組んでいます。夏までに国内の観光施設や宿泊施設が営業再開になればいいのですが、欧州内での休暇は、飛行機も飛んでいないし、どうなるのか予想がつきません。旅行代理店も現在はキャンセルの嵐で対応に追われている状況ですし、秋の休暇を取りやめている人も出て来ているとかで、観光業にとっては深刻な状況です。

 何れにしても、国境が封鎖されている状態ですので、来週の4/27日から、徐々に自粛の解除がされて、その経過を見ながら各経済活動の再開を視野に入れていきます。欧州は特に陸続きで国境がすぐ側にありますので、自国の決定だけではどうにもならないこともあり、近隣諸国との連携が重要になります。ドイツ、フランス、オーストリア、イタリアなどの動きを見ながら段階的に自粛が緩和されていくと思います。
公共交通機関でのマスク使用義務と配布など、海外からのマスクも届き始めていますので、これからの課題になってくるでしょう。
 まずは、来週から営業再開する、美容室、マッサージなどのサービスによる、人の動きと新型コロナウィルスの感染状況に変化が出るか注目したいところです。