メキシコとアメリカで確認された豚インフルエンザが、世界に広がる可能性があるとスイスに本拠地を構えるWHOが発表した。メキシコでは報道されているように国民にマスクが配布され、既に感染者は1000人を超えていると言われている。しかし、このウィルスによる死亡者はアメリカよりもメキシコに集中しており、医療技術の差なのか、またアメリカで発生したウィルスが軽い症状のものなのかはまだはっきりしない。

 現在は本土だけでなく、メキシコに滞在した留学生や旅行者なども感染していると見られ、カナダや欧州でもスペイン、オランダ、フランスなどでも疑いのある患者が確認されている。

 このウィルスはH1N1型と言う新型で、スイス・ロッシュ社の「タミフル」は一応効果があるとされており、本国スイスの備蓄量は昨年に全国民分を確保したと発表されている。皮肉な事に現在このタミフルの影響で製造元のロッシュ社の株価が上がってきている。