今年の8月から任意でアメリカ政府が行っていた、渡航認証システム(ESTA)の事前申し込みが、2009年1月12日から強制になります。これは、渡航前にインターネットにおいて渡航者の情報をアメリカに事前報告し、ビザの免除が受けられるかを確認するシステムで、これがないと搭乗出来ない事になります。ただし、一度認証を行えば、2年間は有効で、その間何度でもアメリカに入国できます。

 インターネットを利用する事により、渡航者にもアメリカ政府にも確かに便利ではあるが、個人情報の収集と言う意味では忌み嫌う人もいる。別の話だが、グーグルマップのストリートビューなどでも、ユーザーが街の様子を画像として載せることが出来、そこに写っている民家や人など、プライバシーの侵害にあたるのではという議論もあり、とかくプライバシー、個人情報流出にはうるさいご時世である。

 インターネットが普及して便利になった反面、不都合な側面が出てくる文明の利器。どこから自分が監視されているか、個人情報を覗かれているか分からない時代ではあるが、逆に監視されていると言う意識が、犯罪抑止に繋がれば、もっと快適な道具となるような気がする。顔を合せない世界、「インターネット イコール匿名性」の壁をいつの日か克服することが出来るだろうか?

 アメリカ入国の際の渡航認証システム(ESTA)については、JapanToursさんが詳しく紹介されてますので、アメリカに渡航される方は早めに確認しておくと良いでしょう。

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