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源氏物語の語りを聞いて

日本とスイスの国交樹立150周年記念行事として、源氏物語と薩摩琵琶の公演があり、バーゼルでの語りを聞く事が出来ました。
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朗読劇と言うスタイルで鑑賞するのとはまた違い、スイスの人たちにどう伝えるのか、どんな印象になるのか、イメージが出来ずに会場に足を運びました。
当日は、ドイツ語と英語の資料が用意されていて、まず公演の前に物語の説明、物語に出てくる登場人物や紫式部が使った比喩の手法など、分かりやすく説明がなされ、物語へと入って行きました。

まずは、薩摩琵琶を使った弾き語り。大きなバチで弾く珍しい薩摩琵琶の音は、日本に芸能音楽として広まった当時の情景が見えてくるかのような、上品で情緒的な音色でした。

冒頭は、今では日本でも読む人が少ない、原文のままでの語り。その後の「夕顔」を約100年前の京ことばで語られました。
京都弁独特のイントネーションが更に話しの雰囲気を盛り上げて、引き込まれていきます。

この物語が書かれた当時は、今で言うところの心理学も発展しておらず、その時代に人の心を読み解いた紫式部は、鋭い洞察力と表現で、読む人聞く人を魅了し、後の文学に影響を与えた人であることは間違いないでしょう。

公演が終わり改めて、日本語の表現の多様さ、言葉は生きているのだと言う事を感じました。

そして、これからも、こうした日本の文学を読み伝えていく人が途切れることなく、後世に続いてほしいと感じた貴重な時間でした。

公演はスイスとリヒテンシュタインで、7月2日まで続きますので、ご興味のある方は下記ホームページからご覧下さい。
http://www.ayame-foundation.com/ticket/