自転車のブレーキ

自転車の季節になって来ました。町を離れて郊外を走ると気持ちの良い季節です。
スイスでは、ご存知、車道を自転車が走ります。自転車専用道はほとんどありませんので、車と並走しなければならず正直危険です。

これとは別に日本の方にとって危険と思われることは、ブレーキです。日本では、左ブレーキが後輪、右ブレーキが前輪ブレーキとなっていますが、スイスではそれが逆です。と言うことはあわてて後輪ブレーキをかけたつもりでも、前輪ブレーキがかかってしまい、前方にひっくり返ってしまう可能性があります。
スイスでは逆と言いましたが、世界標準は左ブレーキが前輪、右ブレーキが後輪なんだそうです。ちなみにブレーキワイヤーの取り回しの良さ、自転車で走行中の手信号も考慮されて、各国ブレーキの左右が決められているそうです。

velo
あるドイツ人の人が、日本で自転車に乗っていて、車が飛び出して来たので急ブレーキをかけたのですが、ドイツとは逆。見事に前方に回転して、顔面から落下して前歯を折ったそうです。こういうことがスイスに住む日本人の方にも起こりうると言うことです。

ブレーキの前後は、普通は1日も乗れば慣れていきますが、問題はパニックになってかける急ブレーキです。どうしても慣れない方は、前後逆に付け替えることも可能ですが、こちらで自転車を買う場合は、人に譲ったり借りたりする場合もあるので、訓練した方が良いでしょう。前後両方同時にかけるのが良いかもしれません。

日本とは車のハンドルも逆なら、自転車のブレーキも逆と言うことですので、気をつけて乗りましょう。
これから自転車を購入する人も参考にしてみて下さい。