スイスをはじめとして、子供たちの間で麻疹が大流行している。発端となったのは、オーケストラグループに所属するバーゼルの学生が、オーストリアに行った際にかかったと見られ、その後、ドイツや他の欧州の国にも瞬く間に飛び火した。

 そのオーストリアでは、200人以上が感染し、3週間の休校を余儀なくされた学校もあった。

 最近では、麻疹の予防接種を子供にさせない親が増えていることも分かっており、注意を呼びかけている。また、6月にはスイスとオーストリア共同開催のサッカー欧州選手権EURO2008もあり、人の往来がさらに激しくなるため、更なる感染の拡大が心配だ。

 子供さんのいる家庭では、しばらく注意が必要だ。スイス国内での麻疹大流行は1999年以来となる。