26日に日本の長野で行われる聖火リレーだが、出発式会場となる予定だった善光寺が、辞退を発表した。

 今回のチベット騒乱に関しては、人権問題が深くかかわっており、同じ仏教徒として、支持出来ないというのが理由。世界各地の聖火リレーで妨害活動が起こっており、アメリカではルートを変えてリレーを行ったり、厳重な警備隊が伴走したりと、物々しい雰囲気の中行われている。

 欧州における北京五輪ボイコットムードも高く、開会式に出席しないとした国もあり、開催の8月まで前途多難な五輪となっている。スイスでも乗馬の選手が、中国の環境が馬に負担をかけると言う理由で、出場辞退を発表しており、このままではオリンピックの主役である選手たちがきちんと揃わず、果たして盛り上がるのかどうか懸念される。

 平和の祭典、オリンピックが開催前から混沌とした中、今回の日本の善光寺のこの決定は、今後の中国に対してもいろんな意味で影響を与える事になりそうだ。