2010年から、カントン・トゥールガウが所得税率を5.58%に一律化する。2010年以降にトゥールガウに引っ越してくる人が増えるのを期待し、現在伸び悩む税収入を上げたいのが狙いだ。これによって2010年度にはカントンで約4700万フラン、自治体で約6400万フランの税収入を見込んでいる。

 各自治体が強い権限を持つスイスならではの所得税法改正だが、所得税の一律化を既に実施しているカントンはオプヴァルデンで、カントン・ウーリは検討中である。税率についてはカントン・ツークが低い事で有名だが、これにより、企業の誘致なども活発化し、他国からの移民も増えるとみている。既にカントン・ヴォーでは、大手IT企業のヤフーが誘致を決めている。

 有名スポーツ選手や実業家、特に税率の高いお隣ドイツにとっては魅力的な国となり、これからもますます移民が増えることになりそうだ。