昨年4月より、12歳までの子供は、自動車に乗車する際チャイルドシートを使用する事が義務づけられた。間もなく1年が経とうとしているが、着用していなかった場合の取り締まりが厳しすぎるとの声も出ている。

 当初は、12歳に満たなくても、体重が25Kg以上あれば、チャイルドシートの使用義務は無いとしていたが、すぐに撤回され、現在の12歳までの使用義務となった。そのため、子供のいる家庭では、安いチャイルドシートの確保に走り回り、売り切れが続出した。また、12歳になると、体格にも差が出て来るため、必ずしもチャイルドシートが合う訳ではなく、12歳以下でも体が大きい子供の場合は、使用しないケースも多いようだ。

 また、出先でのタクシー利用にも困るケースがあり、空港などの場所では、待機しているタクシーが予めチャイルドシートを積んでいる事もあるが、多くは予約しておかないと難しい。当然チャイルドシートも料金に加算され、負担も大きい。運転手によっては、子供の乗車を断るケースもある。

 いずれにしても、子供の安全を確保するため、ある程度の規制は必要だが、取り締まりに寄る罰金の多さが今回は問題になっているようだ。