Amazon ECサイトとおかしな配送ルート

スイスでのオンラインショップ事情

主要先進国には、どこにでもありそうなアマゾンのECサイトですが、スイスにはアマゾンはありません。

その理由はいくつかありますが、物流コストの問題とEU加盟国ではないことも少し関係します。

スイスの付加価値税法の改正が2019年にあり、200フラン以下の商品の免税が廃止になったため、少額の商品でもスイスの消費税がかかり、配送コストも高くスイスへ発送する業者も一気に減りました。

ただし、アマゾンサイトが利用できないわけではなく、スイスの人はアマゾン・ドイツやアマゾン・フランスを利用しているケースがほとんど。

スイスの住所に発送ができない場合は、ドイツの荷物受け取り専用住所のサービスを利用して、国境を超えて荷物を取りに行く人も多いです。

スイス人のための荷物受け取りセンター

アマゾン物流センターはスイス国内にもある

アマゾン・ドイツ等で注文するとわかりますが、スイスにも物流センターのようなものがあり、アマゾン・ブランドの商品などはそこから発送されるようで、比較的早く届きます。

しかし、多くはドイツや他のEU国から届きますので、スイスに到着するまで時間がかかります。

商品のおかしな配送ルート

多くのECサイトでは、注文した商品が発送されると通知が届き、荷物の追跡も可能ですが、先日アマゾン・ドイツで注文した日用品のルートが少しおかしなことになっていました。

別の商品を注文したついでに、発送料が無料になるように、ある日用品を2つ購入しました。

しかし、3週間経っても発送されずほとんど忘れていたのですが、ようやく発送の通知が来て追跡してみると、同じ商品が2つなのに、それぞれ別々のルートで荷物が表示されます。

一つは、ドイツ>イタリア>スイス>ドイツ>スイスと何度も国境を跨いでいます。

もう一つは、ドイツ>スイスで税関を通過しています。

当然一緒に梱包されて来るものだと思っていたのですが、同じ倉庫に2つの在庫が無かったようで、全く別の場所から2つの商品が発送されています。

配送業者も全く別の会社で、何か別のものが届くのではないかと困惑しました。

環境への配慮

こうした配送に関して、スイスでは、環境に配慮するためにまとめて発送しましょうとか、ECサイト側でも商品が全て揃ったら発送しますとなっていたりします。

しかし、今回は、2つの全く同じ商品が別々に発送されて、しかも、何度も国境を跨いでスイスに到着するという非常におかしなルートで配送されました。

コロナパンデミック以降、オンラインでの注文は増えて、配送トラックの排ガスも問題になりましたが、商品の配送ルートまでは、消費者側は決めれません。

衣料品では、いくつかのサイズを注文して試着した後に、返品をするのが当たり前になっていますが、これも配送業者の負担になっている要因です。

配送業界の仕事が増えて良いことだという人もいますが、実際、現場では人手不足で残業は当たり前。仕事の質も落ち、過酷な環境で仕事をされていると聞きます。

今回、こうした奇妙な配送ルートを見ると、なんでもかんでもオンラインで注文するのもどうなのかなと改めて思いました。