クラン・モンタナ
バレー州にあるスキーリゾートの中で、特に富裕層に人気のクラン・モンタナ。スキーリゾートは横に長く、東西で多少客層が変わります。
ここでは、海外のスキー客が多くを占めていて、年末年始の年越しパーティーで賑わいます。
富裕層向けのホテルやペンションが並び、普通のスイスの平均宿泊料を軽く超えています。
4人家族だと、1週間の宿泊費だけで9000フランから10000フラン(現レートの日本円で150〜170万円超)というところもあり、プランによってはもっとするところもあるでしょう。
それを象徴するかのように、スキー場には似つかわしくない高級ブランドのお店が並びます。
小さなこの街を歩く人たちは、一様にミンクの毛皮を纏い、黒塗りの高級車が至る所に止まっています。
スキーをしないで、雪景色だけを眺めに来る人もいるようで、ゴンドラの頂上では、スノーブーツを履いて毛皮を身につけた人たちが散歩を楽しんでいました。
また、レストランの上の大きなバルコニーには、DJブースが設けられ、お昼頃から音楽を鳴らし始めます。
リフトの柱には有名高級ブランドの広告が並び、建物の時計もスイス製のOMEGA社のものがかけられています。
大晦日の打ち上げ花火
年末のパーティーも最高潮に盛り上がってきた頃、大きな打ち上げ花火が寒い空に響きます。
山には多くの動物もいますので、批判の声も多い山間部での花火ですが、これを期待して遥々海外からやってくる人もいるそうです。
街を歩けば、英語やロシア語などが飛び交い、明らかに富裕層だとわかる人たちのグループが歩き回っています。
お店もキャビアや高級珍味を扱うお店があったり、美容院やウェルネスの施設もあります。
高級ドッグサロンもあって、飼い犬を預けてきれいにしてもらいます。
チーズやスイーツのお店も、普段見かけるお店とは違い、買い物客が手にしている袋も高級仕様のバッグ。何から何まで富裕層をターゲットにしたリゾートなんだと感じました。
それでも、地元のスイス人が所有するアパートや良心的な値段の宿泊施設もあり、一般客も楽しめます。
ただし、飲食店などは価格設定が高めなので、宿泊先で調理ができるキッチン付きのアパートメントがおすすめです。
最近では、Air B&Bが人気で、個人所有の物件を貸し出す宿泊先も増えました。そうした宿泊先では、ある程度のものが揃っていますので、家族連れには便利で人気です。
ダボスなど、他の有名どころのリゾートもありますが、スイスでエグゼクティブな雰囲気を味わいたい人には、こうした高級スキーリゾートも良いかもしれません。