値上げの2024年

様々な項目が値上げされた2024年

スイスの物価の高さは変わらずですが、今年も色々なものが値上げされています。

毎年のように上がっているものもありますが、給与が上がらずに物価が上がると家計も苦しくなります。

健康保険

健康保険は毎年上がっているので、もはや驚きませんが、今年はその上げ幅が大きくニュースになりました。平均で8.7%の上昇率で、家族4人の場合は、かなりの負担です。あわせて医療費も高いので、自己負担額を変更したり、別の保険会社に乗り換えたりして、負担を減らす人が多いです。

健康保険料がまた上がる

家賃

家賃の上昇も話題となりましたが、これは昨年中盤に一旦上昇率がストップされたものの、昨年6月には1.5%の上昇、12月には1.75%の上昇が告知されました。これにより、年末から年始にかけて、一斉に不動産会社からの書留が届き賃料のUPが通知されました。

光熱費

電気代、暖房費など、光熱費の上昇率もおよそ3割アップとなり、既にロシアとウクライナの戦争の影響は一昨年から出ておりました。この冬の暖房費はまだ分かりませんが、注意が必要です。下がることはもちろんないでしょう。

ローンの利率

家やアパートを購入した人もローンの率が上がってます。ローン審査をギリギリで通ったある家族は、支払えなくなるといって、仕事の量を増やしたり転職したりしている人もいます。

消費税

こちらも2024年から税率が上がりました。消費税については、あまりメディアで騒がれることもなく上がっていたという感じです。

2024年から標準税率の引き上げ

食料品

食料品も上がっていますが、こちらも光熱費同様に、ロシアとウクライナの戦争の影響で、小麦などの原料が足りなくなり、すでに上昇していました。小麦を使った食品類は当然欧州では多いので、様々なものの値段が上がっています。外食産業も同様に高くなっています。

フルーツは、物自体は上昇率は低いものが多いですが、輸送費=(ガソリン代)の上昇に伴い上がっているものもあります。

郵便代金、切手

手紙でも2年連続で郵送代が上がりました。スイスの国内郵便では、AポストとBポストがありますが、Aポストは1.2フラン、Bポストは1フランに上がりました。

昨年買っておいた切手にも、それぞれ0.10フランの切手を余分に貼らなければなりません。

生活保護費用も上昇

こうした状況を踏まえ、生活保護世帯へ支給される費用も上がっていて、生活環境が困難な家庭には朗報かもしれません。ただし、様々な項目が値上げされているので、余裕が生まれるわけではないでしょう。