スイス人女性がローマでコロセウムにイニシャルを彫って起訴される

17歳のスイス人女性、高額罰金か刑務所か?

7月のホリデーシーズン。イタリアのローマで、17歳のスイス人女性がコロセウムの台座にイニシャルを彫って、傷つけたとして起訴されました。

ほんの軽い気持ちでは済まない、重要文化財の破損行為。

罰金なら15000ユーロ。払えないなら刑務所行きか?となっています。

刑務所行きなら、2年から5年の刑だそうです。

イタリアでは過去に日本人女子学生も落書き

イタリアのフィレンツェでは、大聖堂の壁に落書きした日本人の女子学生が、やはり問題となりましたが、なぜか起訴はされず、後日修繕費用として現金を館長に渡して謝罪しています。

かなり前の話なのですが、TVカメラの前で号泣していた映像を思い出します。

この件については、学生の大学のある市とフィレンツェが姉妹都市にあったこと、既に落書きだらけだったこと、女子学生の謝罪を快く受け入れたイタリア側の対応があり、罰金も無しということだったそうです。

しかし、ここ数年、イタリアでは、建造物の破損行為などには、かなり厳しくなっており、ビーチの砂や貝殻も国外へ持ち出すと罰金刑になります。

昆虫や植物はもってのほかです。

写真や映像撮影が禁止されているエリアも最近ではありますので、撮影行為を警察に見られた場合はその場で罰金です。

重要文化財にあたる建造物に傷をつけるなど、そもそも考えられないのですが、写真撮影のために、触ってしまう人はたくさんいます。

全てはSNSにアップするためということのようです。

ドイツ人観光客も銅像を壊す

また、別の事件では、ドイツの観光客も銅像に抱きついて写真を撮り、バランスを崩し倒して破壊。

そのまま、イタリア国外へ逃亡したそうです。

しかし、動画も残っていて、宿泊先の履歴などからすぐにわかることでしょう。

破壊された銅像は、3000万円以上の価値があるそうです。

最近は、SNSに面白い動画や画像を載せようとして、迷惑行為をしたり、ものを壊したりと世界中でモラルが低下している気がします。

 

今回のスイス人女性の行為も軽い気持ちで、皆やっていることだと思ったのでしょうが、考えが足りなかったのは否めません。

17歳の女性が、イタリアで何年も刑務所に入ることになれば、人生が台無しです。

ちょっとした悪戯が犯罪行為になりますので、旅先でなくても注意してほしいものです。