トラムと車の踏切事故

接触事故の多いトラム

スイスの街には、たくさんのトラムが走っています。街に出る時などは、便利な交通手段ですが、よく車との接触事故の記事を見かけます。そして、先日の週末、近くのトラムの踏切でも、遮断機に挟まれている車を目撃しました。

停留所に停車しているトラムの運転手が、車のナンバーなどを控えていましたが、車のドライバーが、信号を見逃して踏切を右折しようとして、降りてきた遮断機に挟まれてしまったようです。

自分はちょうど徒歩で通りかかったのですが、バックをすれば出れそうな感じだったので、ドライバーに手で合図をしたものの、トラムの運転士はそのままで待っていろという指示をしていました。

トラム側で管制室に連絡してから、遮断機を上げる手順だったようです。

トラムとの接触はなかったものの、乗客も待っている状態で迷惑がかかっています。何かしらの罰金があるのでしょうか?

スイスでは、事故による延滞での罰金はないとも聞きますが、遮断機の破損等の賠償はありそうです。

トラムの乗客が怪我をしたケースも

トラムと車の事故は、踏み切りも含めて、走行車線と線路の交わる箇所がある場合によく起きているようです。昨年もトラムの踏切に入り込んだ車に、トラムが急ブレーキをかけて、乗客が怪我をしました。

しかし、車はそのまま走り去り、警察のサイトでも車の車種を掲載し、誰かが撮影した画像を元に探しているようでした。ナンバーまではわからないようでした。踏切にはカメラがあっても良さそうですが、ついていない箇所が多いです。

スイスに防犯カメラが少ないことは、以前にもお伝えしました。

外国からのバスがトラム横転事故を引き起こす

スイスの交通ルール上、公共交通機関である、電車、トラムバスは常に優先されます。自動車は待たなければなりません。

そのルールをよく分かっていないまま、スイスの国内に入った観光バスが、かつてバーゼルの街中でトラムと衝突し、トラムが横転するという事故を起こしました。

少し坂になっている交差点で、トラムの線路と車線が入り組んだ、非常に厄介な交差点で、自身もあまり通らないように迂回する交差点でもあります。

バスではなく、トラムが横転したということは、かなりの勢いでトラムに突っ込んでしまったということですが、こうした事故が後を立ちません。

本当にひやっとする瞬間は確かにありますし、信号がわかりにくい交差点も存在します。

とにかく、トラムとバスが優先ということを念頭において、ゆっくり走ることが大事なのかなと思います。

実際に事故を目の前にすると、改めて気をつけようという気持ちになりますし、結局急いでも大して変わりません。

急がば回れではないですが、譲り合えば事故は減らせるのかなと思います。