風邪をひいた後の匂いがしない経験

新型コロナウィルスの症状

 夏が終わり、新型コロナウィルスの感染者数もまた増えてきているのですが、感染者の症状として言われているのが、嗅覚と味覚の異常です。そもそも風邪を引けば、味覚や嗅覚が鈍るのは普通ですが、それが全くしないという状態だそうで、例えばコーラを飲んでも味がしないという場合は、異常が生じているという人もいます。もちろん他の味や匂いがきつい食品で何も感じなければ、何かがおかしいのは明白でしょう。

軽い風邪をひき、匂いがしなくなる

 実はもう6年以上前の話ですが、スイスで軽い風邪をひきました。熱も出ず、鼻が少し出る程度ですぐに治った風邪ですが、それから匂いと味覚が全くしなくなった事があります。ちょうど医者の友人二人と会う機会があり、そのことについて聞いて見ました。同時に二人の医師の診察を受けている状況でしたが、二人とも見解が違うので、少々困惑しました。その二人がいうのは、風邪の菌で粘膜が傷ついているということでした。それは一致していましたが、それが自然治癒により良くなるのか、治療ができるのか?で意見が分かれていました。
 
 片方の医師の友人は、思った以上に長くかかるけど、自然にまた匂いがするようになると言います。つまり傷ついた粘膜が修復するのは時間がかかるから、それを待つしかないということです。しかし、もう一人の友人は、治療ができるというものでした。治療すれば割とすぐに治るというものでしたが、最後まで意見は平行線でした。
 結果、そのまま治療はしないで、過ごしたのですが、最初の友人がいった言葉通り、自然治癒になりなんと1年もかかりました。その友人は1年とは言わなかったものの、かなり長くかかるという感じで話していたので、ほぼその通りの結果でした。最後の方は徐々に味や匂いがしてきたのですが、異常な状態が続くとそれが当たり前になり、匂いがしないことにも慣れてしまい、全く気にしていない時期もありました。

鼻うがいをする

 おかしいと思い始めてから、何もしなかったわけではないのですが、これといった特効薬もなく、鼻うがいをすることくらいしかできませんでした。治るまでに1年かかっていますので、それが効果があったかどうかもわかりません。しかし、軽い鼻風邪程度でも、ウィルスが粘膜を損傷させる事があるわけで、鼻のかみすぎや鼻炎スプレーの使いすぎとはまた違うことのようです。
コロナウィルスに関しても、感染力が強く、強毒性はそれほどでもないということですが、感染者の健康状態によっては危険ですし、通常の風邪程度で済んでいる人もいて、それぞれ症状も違うためなんとも言えません。
ただ、今回匂いがしない、味がしないという症状を聞いて、6年ほど前の自身の経験を思い出しました。

 いつどこで感染してもおかしくない状況になっている中、できる限りの対策は引き続きしていかねばと思います。