スイス人がする満月の話

今日は満月です

本日10/10は満月だそうです。日本では中秋の名月とも言われますが、スイスや欧州では、この時期に限らず、満月の日は、寝不足になったり、気持ちが高ぶり、イライラしたり、怒りっぽくなるという人が非常に多いです。

満月と感情の高まりの関係は、確かに聞いたことがありますが、多くは小さい子供さんの感情や機嫌に影響が出るという話です。

「今日は子供がやたら癇癪を起こすと思ったら、満月だった!」というスイス人のお母さんの話はよく聞きます。

この手の話が、スイス人は、大人にも起きるといいます。例えば、自分が怒りっぽいと、月の満ち欠けを調べて、今日は満月だから、あなたは機嫌が悪いのね。などと、言われます。自分では、全く意識もしていないですし、そんなことはないと思っているのですが、スイス人自信も、今日はどうもイライラすると思ったら、満月だった。などといいます。

満月にまつわる話は、狼男の話などがありますが、殺人事件が起きやすいというデータもあるそうです。

月の引力と潮の満ち引き

潮の満ち引きが、出産との関係もあるのは有名な話です。大潮の時に、海水の成分とよく似たお腹の中の羊水も影響を受けるから、ということですが、なんとも不思議な現象です。スイスには海はありませんが、月の引力が、人の感情を揺さぶることがあってもおかしくないとは思いますが、日常生活で、大人がそうした満月による人の機嫌を指摘することは、日本に住んでいた頃は、一度もなかったので、不思議に思っていました。

睡眠障害も満月のせい

気分の高揚とともに、睡眠障害も満月のせいだというスイス人。これは、実際にスイスの研究者が、満月の光がメラトニンの分泌量を減らし、睡眠不足を招く」という研究結果が発表されています。

満月が自律神経に与える影響も研究されているので、医学的な面から見た場合に、人に与える影響は何かしらあると思います。

知的障害者施設で長年勤めていた人が、満月の夜は、施設の入居者の多くが、年齢に関わらず、気分が高まり騒がしいので、満月との関係は否定できないと言っていました。つまり、その人が言うには、感受性の極めて高い人間は、大人であっても満月の影響を受けて、自律神経に影響が出て、気分が高揚したり、睡眠不足になるのでは?ということです。

こうして、いろいろな事例を調べたり、医学的な研究結果を見ると、スイス人のいう「満月の日だから、、、、」という理由づけは、あながち間違いではないのかなと思います。全く個人的な意見ですが、年齢が高いほど、迷信を信じているスイス人が多いと常日頃から思っているのですが、満月の件についてはそうでもなさそうです。

今夜は綺麗な満月が見れるでしょうか?