Marder(イタチ科の小動物)が原因で車の故障

欧州では非常に多いイタチの被害

ウォッシャー液の補充かエンジンオイルのチェックで車のボンネットを開ける人はいるかと思います。 特に冬場は、ウォッシャー液をマイナス気温でも凍ってしまわないように冬仕様のウォッシャー液を入れます。

しかし、ほとんどの人がエンジンルームをチェックすることはないでしょう。最近の車は、特に素人では開けられないように各所がカバーで覆われていて、昔の車のように自分でいじるというのは、なかなか難しくなっています。それでも、エンジンオイルのチェックくらいはしたいものですが、先日、クーラント液がかなり減っているのを発見したので、ホームセンターで買って補充しました。

しかし、数日後に見てみるとまた減っています。通常クーラント液は、2年くらいは持ち、たった数日で減るものではないため、おかしいと思いながら様子を見ていましたが、やはり減っている。どこかに漏れがないかを確認しても見つからず、地面にも液体が落ちた痕跡がありません。

ガスケット抜けやエンジンルームに間違って入り込んでいると、車としては深刻な問題なので、すぐに車屋さんに点検を依頼しました。まだ新しい車で、それはないだろうと思いながら点検を待ちます。

ホースを噛まれていた!

待つこと1時間半。メカニックの方が来て、液漏れの原因は、Marder(イタチ科の小動物)にホース噛まれていますね。と言われ、ホッとしました。それなら深刻な問題ではないということで、部品の注文をし交換することになりました。

このMarderというのは、かなり厄介で、日本ではあまり聞きませんが、イタチの仲間です。好奇心が旺盛でエンジンルームに忍び込んでは、あちこちを噛んでしまいます。その噛む力は、時にタイミングベルトも噛み切ってしまうほどですので、危険です。完全に噛み切っていれば、車は発進できないのでまだいいのですが、運転中に切れてしまうと事故になりかねません。欧州ではこのイタチによる被害が多いです。車だけではなく、近所の電線も噛んでしまい停電することもあります。

対策は犬の毛

このイタチ対策は、車のメーカーもエンジンルームの多くの箇所をカバーをしているなど、日本の車ではカバーされていない箇所まで対策されていることがありますが、どうしてもゴム系のホースなどは、外に出ていたりして完璧には無理です。それで、イタチ用のアラーム設置やスプレー、光に弱いので、侵入したらライトが点灯する装置など、各種対策グッズがあります。

それ以外で、効果があるのは、犬の毛をネットに入れて、エンジンルームの何処かにくくりつけておくとイタチが寄り付かないそうです。犬は天敵のようで、匂いがすれば怖がってエンジンルームに入って来ないとのことです。

どこまで効果があるかはわかりませんが、地元の人の知恵でしょう。動物は匂いに敏感なので、その方法も納得できます。とにかく、こまめにエンジンルームをチェックすることは、不具合の早期発見に繋がりますので、車屋さんまかせではなく、たまには自分で点検してみるのも良いと思います。