海外生活・移住を目指す方へ

現地の社会に溶け込むには

いろんな国があって、いろんな文化や宗教、習慣の国があるので、全てが同じとは言えませんが、現地の社会に溶け込むにはどうしたらいいか?前述したように言葉は第1条件です。相手の国の言葉で話すという最大限の敬意を見せることが、最初の1歩。

次は、どんな集まりでもいいので、積極的に輪に入れてもらいコミュニティに参加する。それはハードルが高いという場合は、近所の人との挨拶からでも良いでしょう。最初は挨拶だけだったのが、世間話をするようになれば、自分の語学力もそこまで伸びている証拠です。信頼を得られれば、何かを頼まれたり、聞かれたりするでしょう。徐々に人間関係を築いていければ、それが一番いいかもしれません。学校や仕事場でも同じことです。仕事や授業が終わって、さっさと帰ってしまっては勿体無い。逆にスイス人の場合は、日本人のように仕事帰りに飲みに行ったりしないので、すぐ帰ります。でも、自分から前の日にでも誘っておけば一緒にビールの1杯くらいは付き合ってくれるかも知れません。

趣味があるのも良いでしょう。例えば、サッカーチームに参加して、一緒にトレーニングやプレイができれば、距離が近くなるのも早いかも知れません。どんな状況にしても、自分の置かれた環境で社会との接点を探して、広げて行くことが大事でしょう。

友人ができたら

友人ができたら、ある程度日本のことについても話す機会があるかも知れません。友人も興味を持ってくれそうな人がいたら、家に招いたりして、日本料理を振る舞うのは一番喜ばれます。食べることに興味のある人なら、絶対に日本の食生活についても聞かれるので、何か一つでも作れる料理があると良いでしょう。定番はやはりお寿司ですが、巻き寿司でも十分喜んでくれます。

食事のテーマは、基本的に入りやすいかも知れません。相手が他の国の人なら、その人の食文化も気になりますし、食べて見たいと思います。ただし、生魚が苦手なスイス人は結構いますので、無理な押し付けはダメです。

自分の国のことをよく知っておく

外国に行くと、その国の文化や言葉も大事ですが、意外と盲点になるのは、自分の国「日本」について、きちんと説明できるのか?ということです。相手もいろんなことを聞いてきますし、自分の知らないこともあります。例えば、日本の人口を英語やドイツ語でちゃんと言えるか?自分の出身地のことを説明できるかなど、聞かれて見て初めて、説明ができないことに気が付いたりします。その意味でも自分の国のことをよく知っておくことが重要です。

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