イタリア北部で広がるコロナウィルス感染者と死亡者

写真はイタリアの湖/ロンバルディア州 @swisswondernet

イタリアで感染の広がりを見せるコロナウィルス

州都ミラノがあるイタリア北部の州ロンバルディアで、今日現在5名のコロナウィルスによる死者が発表された。
現在イタリアの同地区では、人々がパニックになっているとの報道がある。マスクは当然売り切れ、食料品などもスーパーに人が殺到し、棚に商品がない店もあるということだ。
店舗の他には、スイスのオンラインショップなども売上が上がり、国境際のイタリアからの注文が伸びているそうだ。

スイスのイタリア語圏、ティチーノ州もこのロンバルディアに接していて、国境での対応を迫られている。すでにイタリアからのフライトを拒否している近隣の国もあり、フランスで死亡者が出た時よりも騒然としてきている。死亡者が初の欧州人、イタリア人であることも原因のようだ。フランスで死亡したのは、中国人だったからだ。

陸続きの欧州で拡散はどう止めるべきか

欧州諸国は、国境際に住む人たちは、毎日ように行き来する。それは仕事だったり、買い物だったりするので、日々の生活で国境を越えるということが当たり前の日常。
それが、国単位で突然国境封鎖となると、生活に支障が出てくる。電車は止まり、従業員も働きに来れない。しかし、陸続きである以上、多少厳しく制限しないことには、ウィルスが入ってくるのは避けられない。また、イタリア人に限らず、欧州では握手や頬にキスをする挨拶形式が当たり前で、接触が日本に比べても多い。こうしたことから、広まるのが早いという意見もある。

カーニバルの時期に

人の集まる場所を避けろと言われて、このタイミングでカーニバルの時期に差し掛かる。スイスでも、すでに始まっていて、来週にはトリのバーゼルで開催される。
こうした状況下で、カーニバルを早めるところや中止にするところも出てきている。

目に見えない脅威

とにかく、目に見えず感染者が死亡していけば、周囲の人には恐怖でしかない。
現在はアジア地区では、日本で感染の広がりを見せているが、このままでは東京五輪もままならない。
まだ感染者の出ていないスイスでも人ごとではなくなってきているコロナウィルス。この数日ですぐそこまで来ている圧力を感じる。