6月30日の火曜日、卒業旅行でミュンヘンを訪れていた、チューリッヒの学生たちが突然ビジネスマンに襲い掛かった。「ただ、誰かを痛めつけたかっただけ」逮捕された3人の学生は、取調べに対しそう答えた。被害者のドイツ人ビジネスマンは、顔面骨折の重傷で、集中治療室にいたが、命に別状はないと判断され本日通常の病棟に移った。被害者は他にも数名いたようだが、怪我も無く難を逃れたため、警察には届けなかった。

 この事件を受けて、スイスとドイツの国家間での話し合いが必要ではないかと言われており、厳しい対応を求められそうだ。なお、ドイツの法律では4ヶ月から最高で10年の実刑が課せられる可能性がある。

近年過激になっている、スイスサッカーのFCチューリッヒとFCバーゼルのサポーター同士の乱闘騒ぎも、限度を超しているように感じる。社会に対する若者のフラストレーションを感じずにはいられないと同時に、ゲーム感覚という言葉がどの事件にも当てはまる気がする。単なるモラルの低下というよりも、もっと根の深い問題が潜んでいる気がする。