ウィンタースポーツの事故


スイスは年始から厳しい寒さに見舞われている。年末なかった雪もようやく降り、スキーリゾートは喜んでいるようだ。
ウィンタースポーツといえば、スキーやスノーボードが定番だと思うが、毎年事故のニュースを目にするのでシーズン初滑りは多少緊張する。
昨年もニュースだけではなく、実際にゲレンデの急斜面で転倒した男性がREGA(ドクターヘリ)で運ばれていったのを目の前で見たが、だいたいスキーリゾート滞在中に1度は飛んでいるのを見る。
安全対策としては、ヘルメット着用はもちろんのこと、自分の技量にあったコースを無理なく滑ること。これに尽きる。
後は周りのスキーヤーとの衝突を避けるために、人が少なくなってから滑走するなど、視界が悪い場合は特に注意したい。
自分が気をつけていても、猛スピードで滑走してくるスキーヤーが必ずいるので、非常に危険だ。

そして、絶対にやってはいけないのが、コース外の滑走。新雪の中を滑りたい気持ちはわかるが、そうした場所は滑走には向いていないためコース外になっているわけで、危険極まりない。毎年ニュースでも見る、遭難事故につながる。
年末にはスイスのヴァリスのスキーリゾートで、7歳くらいの男の子がコースを外れてしまい、林道に落下、ドクターヘリで運ばれたが翌日死亡するという痛ましい事故が起きている。おそらく、コースを見失ってコース外に出てしまったと思うが、小さいお子さんは大人がついて滑走することが望ましい。

何度か滑れば、コースの進路や特徴もわかるので、滑りやすい斜面を覚えておくと精神的にも楽だ。滑走前には十分ストレッチするとか、スキー道具のメンテナンス、自分にあったレベルの滑走コースを滑る、長期滞在の場合は休息日を取るなど、準備と対策を万全にして楽しみたい。