ブエノスアイレスで行なわれていた、2020年のオリンピック最終プレゼンテーション。スイス時間では昨夜遅くに、東京での開催決定が報道された。
最終選考に残った、トルコのイスタンブールと、スペインのマドリードをしのいで、東京が勝利。

 この結果に、スイスのTVでの勝因分析は、福島原発の問題に触れた安倍首相のスピーチにあるだろうと話していた。選考段階で出て来た、福島原発の汚染水問題は、東京には影響がなく安全だと言う説明が足りないと言われていた。今回最終選考でシリア情勢に触れなかったイスタンブール、経済危機の問題に触れなかったスペイン、マドリードとの決定的な差になったと分析していた。

 しかしながら、7年後に福島原発の問題がどれだけ解決されているか。首相の「汚染水はコントロールされている」という発言には、やはり疑問が残る。
東京五輪開催は、日本の人達が希望を持てる大きなイベントである反面、心配も多い。これでますます東北の復興にかける時間と予算が削られるのではと言う不安もある。この五輪開催決定とともに、東北の復興にも全力を注いでもらいたい。
 いずれにしても、決定は決定だ。前向きに捉え、7年後、世界の人々に被災地復興と原発の問題を乗り越えた新たな日本の姿をみせてほしいと願う。