スイスの2大スーパー、CoopとMigrosは、スイス市場に参入してきたAldiに対抗し、自社ブランドの商品を相次いで値下げしている。いわゆるディスカウンターとして、ドイツで展開して成功しているAldiは、店内もきわめて質素、商品棚なども必要最低限の設備に抑え、低価格の商品を提供している。

 長年、スイス市場での大部分のシェアは、CoopとMigrosで占められていたが、Aldiが参入してきたことで既存のスーパーにも変化が起きつつある。スイスではMigros傘下のDennerがあり、CoopやMigrosよりはAldiに近く、直接対抗できるスタイルだ。

 いずれにしても、こうした価格競争が起きることは消費者にとってはうれしい事で、商品の質を下げずにどこまで戦えるのか注目される。と同時にカスタマーサービスの向上にもつながれば言う事はない。