コロナでキャンセルになったフライトの払い戻しと変更

航空会社はキャンセル対応4から6週間

 今年は多くの人がコロナウィルスの影響で、フライトをキャンセルしたかと思います。当方も、4月の日本へのフライト、夏の休暇のフライト、そして振り替えた9月の日本へのフライト、と3回もキャンセルするという前代未聞の状況でした。3月の時点では、これほど長引くとは思っておらず、払い戻しをせずに変更予定でプールしていたのですが、今思えば即払い戻しで良かったなと思っています。

返金も変更は必ず確認メールを

 フライトを変更する場合は、チケットナンバーを使って、オンラインで比較的簡単にできますが、当初はシステムが追いつかず、電話でしか受け付けない会社もありました。旅行代理店などで航空チケットを手配した場合は、代理店に全てお任せすれば良いのですが、自分でオンラインブッキングした場合は、変更も全て自分でやらねばなりません。
 まず、春の日本行きのフライトは、秋に変更しようと思い、払い戻しはしませんでした。そのフライトも9月下旬でしたが、コロナの影響でフライトの行き先が主要都市のみになり、地方の空港まで飛ばないことになり消滅。仕方なく、払い戻しをするために、オンラインで申請をしました。しかし、その申請の確認メールも来ず、しばらく待っていましたが、1ヶ月以上経ってカスタマーセンターに電話をすると、そのチケット番号は、「払い戻しの申請が出されていません」と言われました。
 これはまずいと思い、その場で払い戻しを再度申請して、無事確認メールも届きましたが、そのままだったらずっと返金もされないままだったのかなと思うと、やはり確認メールは大事だなと思います。申請が遅れてしまったので、返金まではまだ時間がかかりそうですが、最近では、何か予約した際も、電話ではなくて、メールで確認証のようなものがないと不安です。

夏の休暇は、来年に持ち越し

 夏休みは多くのスイス人と同じく、スイス国内で過ごしましたが、ビーチホリデーは来年までお預けとなりました。こちらは、まだ行き先もフライトスケジュールも出ていないので、ずっとチケットは保留状態でしたが、最近来年夏のスケジュールが出た行き先もあり、同じ価格で行けるところを探し、とりあえず予約だけすることになりました。一応変更期限は1月頃まであるのですが、コロナの影響もあり、欧州内のフライト価格が上がっています。当然、価格の差額は支払わなければなりませんが、年明けまでにどうなるのか全く予測不能ですので、とりあえず変更だけしました。こちらもちゃんとメールでの認証メールが届き、チケットを失うことはないですが、来年果たして行けるかどうかは、わかりません。半分くらいの気持ちでいますので、ホテルなどはまだ予約しないつもりです。

航空会社も代理店も厳しい状況

 来年フライトが再開しても、今年の損失は簡単には取り戻せないため、旅行業会はかなりのダメージです。そもそも、10年ほど前から、代理店が航空券を販売して、航空会社から受け取る手数料が無くなって厳しい状況は続いていました。さらに、格安航空会社の成長もあり、ますます厳しい立ち位置のところに今年のコロナショックです。
 スイス全体の経済損失はかなりのもので、コロナ騒動の前と同程度の経済水準に戻すには15年かかると専門家は見ているようです。業種によって差がありますが、落ち着くまでには時間がまだかかりそうです。

 とにかく、個人レベルでもフライトやイベントのキャンセルに関しては、確認メールなどをちゃんと受け取るようにして、不安であるならば、カスタマーサポートの電話して見ると良いと思います。日々状況が変わり、いつ自分のフライトがキャンセルになるかわからないので、変更や返金の手続きが済んでも、たまに確認しておくと良いかもしれません。