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本日11/11のスイス政府会見/ワクチンについて

*上記ポスターは、10/29発表のものです。

コロナウィルスのワクチンについて

ファイザー製薬とドイツのBiontechの開発するワクチンが、臨床試験で、コロナウィルスに9割の有効性が確認できたと発表されました。これを受けて、スイス政府もワクチンの確保に動いて、今回発表のワクチンの予約をしたということです。スイスに実際に供給される時期はまだはっきりしていませんが、2021年の前半には届くだろうということです。
スイス政府は、ファイザー社以外にも、Moderna社、イギリスのAstraZenecaからもワクチンの確保を取り付けています。

コロナウィルス感染拡大による規制強化は見送り

イギリスではロックダウンとなりましたが、スイスは先週のコロナ陽性患者1日1万人超えから少し落ち着き、8270人となっています。PCR検査の陽性率は、25.4%となっていますので、まだ高い数値ですが、現在のところ若干落ち着きつつあると判断しています。しかしながら、欧州の他の国からは、スイスの感染率は警戒されていますので、EU国のスイスへの対応も気になるところです。

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ワクチンの優先順位とスイス人の声

ワクチンはリスクのあるグループが優先に行われる予定ですが、強制はなく自己判断としています。しかし、多くのスイス人が、「まだワクチンをどの程度信用していいのかわからないので、最初に配布されるワクチンは接種したくない」と思っているようです。通常のインフルエンザワクチンすら接種していない人が多いので、ワクチン自体に懐疑的な人が多いです。
しかし、持病のある人やリスクグループの人が家族にいる場合は、その周囲がワクチンを受ける傾向にあります。持病に加えて、インフルエンザとコロナの両方に感染してしまった場合、させてしまった場合は、やはり危険度が相当上がりますので、インフルエンザの予防接種だけはしている人もいるようです。ただし、今年は残りがもうなくなってきているので、次のワクチンを待たねばならないかもしれません。

ワクチンの保管はスイス軍に託す

また、ワクチンの保管には、マナス60度以下を保てる特殊な冷凍庫が必要で、その管理をスイス軍に任せているということでした。一部では、特殊な冷凍庫が足りているのかという声もありましたが、その辺もスイス軍と協力して確保に努めるとうことです。
また、ワクチンの費用はまだはっきりとわかりませんが、適正な価格を設定するということです。

本日の会見は、主にワクチンが中心で話がされましたが、各カントンでも規制を強化し、可能な人はホームオフィスに切り替え、対人距離が保たれていても屋内ではマスクを着用するように義務化するなど、徐々に厳しいものになっています。
またスポーツや習い事も、身体的な接触があるトレーニングは禁止にしている場合が多いですので、状況次第ではまたスポーツ教室などは閉鎖する可能性もあります。
出来るだけ不要な外出や人との接触を避けて、マスクや手洗いうがいを心がけましょう。

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