賛成派の不満
「人口1,000万人制限案」は、2050年までに、スイスの人口は1000万人を超えてはならないという議題です。移民流入を抑えるために人口上限を憲法レベルで設定しようという政治提案で、主に保守系政党が推進しています。背景には住宅不足、交通混雑、医療や学校への負荷、家賃高騰などへの不満があります。
小さなスイスという国に、これ以上の人口増加は必要ないという考えです。保守派は、スイスがスイスらしく存在できなくなることを恐れています。
人材不足
一方で、今では人口900万人に対して、27%が外国人のスイス。多いのは、近隣のフランスやドイツからの移民ですが、非EU圏からの移民も多く、医療や介護の現場では必要不可欠な人材となっています。
また、移民ではなくても、隣国から越境でスイスに働きにきている外国人は、なんと毎日約40万人もいます。
国別では、約58%が フランス、約22%がイタリア、約16%がドイツからとなっています。
この労働力が、制限されることになれば、スイス国内の経済にも当然影響が出てきます。
世論調査では半々
スイスの世論調査で、この国民投票について調べた結果、回答のあったうちのおよそ47%が反対、47%が賛成という結果で、6月14日の投票日までにどちらに票が流れるのか注目されています。外国人労働者や移民の問題は、どこの国でも同じような状況ですが、制限のバランスが難しい問題でもあります。





