
スイス企業の人事部でも活用
最近、ある知人の会社で、突然解雇通達を受けた人がいた。
その人は、以前からチームに馴染まないことや顧客の前でも失礼な態度を取るなど、度々問題視されてきた社員ではあるが、今回は警告なしの解雇となったそう。
その経緯を聞いて驚いたのが、人事部のマネージャーが、なんとChat GPTに聞いて解雇を決めたのだとか。
昨年、各部署のマネジャーが代わり、人事部も若くてキャリアのあるスペシャリストが入ってきたそうで、その人が社内の全部署の人事を担うことになった。
新しい人事部のマネージャーが就任してからは、他の部署でも、次々と重要なポストのマネージャーが解雇され始めた。
そして、ついに知人の部署にもその波がやってきたところで、今回の同僚の解雇。
周囲の他の同僚からも、チームに馴染まないスタッフとして嫌われていた存在だったが、今回の経緯を聞いて皆一様に同情したそう。
Aiに聞いて解雇をするなんて驚いた!という声があったのはもちろん、警告なしで解雇は、不祥事を起こした時以外は通常あってはならないはず。
通常は、何度か話し合いの場を持ち、警告をし、改善されなければ解雇に至るが、今回はChatGPTに聞いて一発解雇。
他の社員にも動揺が広がり、社内の空気は悪くなったとか。
ただし、人事部では、解雇対象の社員を何ヶ月もモニタリングし、仕事ぶりなども調査するが、今回の解雇理由に仕事の質は関係なかったそう。むしろ仕事は経験値も高く、良くできるという評価だった。にもかかわらず、最初から解雇する計画で動いていたそう。
どこの企業も、社内のデジタル化やAiの導入は課題だが、そのAiの活用が人事部にも入っていると聞いて驚いた。
今後、社員の採用基準をAiに任せるということも考えられるし、同じくらいのキャリアの人が複数応募してくればAiに判断をさせることがあっても不思議ではなくなる。
Aiの進化により世の中は便利になりつつある反面、不安な要素もまだまだ多いのかもしれません。