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自転車の盗難増加、警察が注意喚起

バーゼル地区では盗難が急増

近年人気のEバイクもマウンテンバイクも、夜中にガレージや駐輪場から盗まれるケースが急増しているそうで現在警察が注意を促しています。少し前は、Eバイクのバッテリーが簡単に外せる事から、バッテリーの盗難が多いというニュースを目にしましたが、今度は、自転車全般の盗難が増えているそうです。

移動手段として便利な自転車ですが、最近では防犯グッズも多く販売されています。基本はもちろん施錠ですが、チェーン式のものや太いワイヤー式のもの、折りたたみのブロック式のものなど様々です。自転車屋さんによれば、当然太いワイヤーの鍵がオススメで、前輪も後輪も含めて、電柱やどこかに固定された場所にくくりつけて駐輪できれば一番いいという事です。

ただし、頑丈で太いものになればなるほど、重くなり、持ち運びも大変になる事から、細めのワイヤーを選ぶ人も多いそうで、ちょっとした買い物ならいいが、夜中や長時間駐輪する場合は、絶対に太いものがオススメです。可能であれば、面倒でもケラーに入れたり、シャッターが閉めれるガレージに収納するなど、十分な防犯をした方が良さそうです。

誰もが一度は盗まれた経験がある

自転車の盗難は、結構な割合で経験している人が多いようです。自身もワイヤー式の鍵だけが、無残にも切られて残っていたことがあります。自宅の前に止めておいた自転車のワイヤーキーは、大きな枝切り鋏のようなもので見事に切られていました。警察に盗難届けを出すものの、見つかることはありませんでした。

かつて日本では、学生の頃に盗まれた経験がありますが、放置された自転車に気がついた人が記載してあった電話番号をみて連絡をくれて、発見に至りました。日本では、自転車を盗む人のほとんどは、ちょっとそこまで拝借、という感じが多かったのですが、スイスでは自転車はなかなかの高額品です。ちゃんとしたものを買おうとすれば、1000フランは余裕で超えますので、明らかに転売目的でしょう。

次のページは:奇妙な盗難、ライトの盗難、トリッキーな盗難方法

奇妙な盗難も

これは日本での話ですが、自転車のサドルを集めているというおかしな人間が、サドルを何百個も盗んで捕まるという気持ち悪い事件もありました。転売でも嫌がらせでもなく、自分が楽しむためのサドルの盗難。その前に人のものを盗むのは犯罪ですので、どんな趣味であろうとアウトです。

自転車のライトがよく盗まれる

ここ数年、めっきり自転車に乗る機会も減ったのですが、これまで3回くらいは被害にあっているのは、自転車のライトの盗難です。着脱式のライトなので、つい忘れてしまうのですが、気がつくとなくなっています。自転車の方にはホルダーだけが残り、また買うということの繰り返しです。自転車そのものを盗まれるよりはいいのですが、ライトでも15フランから20フランとお金がかかりますし、何より腹立たしい限り。

また、マウンテンバイクの前輪だけ持っていかれるという人もいます。これもまた迷惑で腹ただしいですが、

トリッキーな盗難方法、盗難防止方法

昔TVで紹介されていた盗難事件のトリックですが、犯人は狙いを定めた自転車にワイヤーの鍵をして持ち主が帰ってくるのを待ちます。戻ってきた持ち主は、ワイヤーの鍵がもう一つ付いていることに気がつき、ワイヤーを切るために工具を取りに行きます。その時点では誰かのいたずらだと思っているわけですが、自分の鍵を外した状態でその場を離れてしまうと、犯人は自分でつけたワイヤー鍵を外して盗難成功ということです。

自分の自転車に知らない鍵が付いている場合は、いたずらではなく、盗難のターゲットである可能性が高いので、自分の鍵を外さないようにその場を離れるか警察に通報するようにして下さいと注意喚起をしていました。

また、前輪だけワイヤーの鍵をしている人をたまに見かけますが、マウンテンバイクなどの前輪は簡単に外せますので、車体本体を持って行かれるケースもあります。前輪だけの施錠は意味がありません。長めの太いワイヤーでどこかに固定し、更に前輪と後輪、自転車のボディを通すことができる形で施錠できるのが理想です。

とにかく、ちょっとの油断で盗まれてしまう自転車。スイスでは高額品と言ってもいいので、たとえ面倒でも鍵をかけて、防犯をバッチリしておくのがいいでしょう。

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