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ローカルのオープンエアー映画祭へ

毎年開催のローカル映画祭

様々なイベントが中止となっている中で、屋外のイベントについては、人数を制限して開催しているものもあり、コロナパンデミック以降初の大きな野外フェスも開催されました。各地方レベルでも、サッカーの欧州選手権のパブリックビューイングやリーグの試合観戦も再開されています。

そんな中、毎年地元で開催されている屋外の映画祭に行ってきました。昨年は、当然中止となりましたが、今年はスイス政府の感染予防対策にそって実施が決まり、規模を縮小しての開催となりました。この映画祭の会長が知人なので、少し話も聞くことができました。ちなみに、ローカルの小規模映画祭と書きましたが、地元企業もスポンサーとなり、スタッフも相当な人数の映画祭です。会場となる場所に、屋外用の大きなスクリーンを設置し、食事や飲み物も販売。時にはバンドの生演奏や、上映された映画の監督、出演者も招待されインタビューなどが行われます。国内外の有名俳優が来場した事もあり、定評のある映画祭です。

入り口ではワクチンパスポートチェック

今年の映画祭は探りながら準備した。そう言っていた会長ですが、入り口でのワクチンパスをチェックする人も外部から手配し専用の機械でスキャン。まるで空港でのチェックのようでした。大人はワクチン接種者だけ入場が可能です。席も普段の半分以下に抑えての設置。そして普段は、寄付を募る形の入場無料映画祭でしたが、今年は人数を制限するためにチケットをオンラインで販売しました。結果、蓋を開けてみると、初日はなんと予想の3分の1の来場。実際にはもう少しチケットが売れていたようですが、購入したものの来場しなかった人も多くいたようです。これには、会長も少し誤算だったと言っています。映画祭には行けないが、寄付のつもりで購入した人が結構いたようです。これまで入場無料だったので、その辺が掴みにくかったようです。2日目は、初日よりは客が入り、用意した席はだいたい埋まっているようでした。それでも、いつもの人数を考えるとかなり少ない印象。席も間隔を取っていたので、自然と設置できる数は少なくなります。

次は、映画館も苦しんだ1年

映画館も苦しんだ1年

映画産業はもちろんのこと、映画館もロックダウンにより閉鎖された時期があり、非常に苦しい1年を過ごしてきました。その意味でもローカルで開催される屋外映画祭は、一つ楽しみを取り戻した感じがして良かったのですが、実際にはまだまだ人の集まるところへ出向くのに抵抗がある人も多いようです。人が密集する事もなく、屋外で十分なスペースが確保できても、不安なのはわかりますが、飲食業を始め、徐々に日常を取り戻して行く事も大事だなと感じました。どこか制限された生活に慣れてしまい、映画祭のようなイベントに参加するのに、少し躊躇しましたが、1年ぶりに見た顔もあり、行って良かったと思ったのと同時に本当にこの1年以上、人に会う機会が減ったのだなと実感しました。

イベントの再開と変異株

脱コロナの第1歩として、こうしたイベントも徐々に復活して行ってほしいです。第4波とも5波とも言われているコロナパンデミックですが、これから寒くなるにつれ、もしかするとまた制限のある生活になるのかもしれません。秋以降は、ワクチン接種が、10代20代の若い世代でどれだけ浸透するかが鍵だとみる人もいます。ワクチン接種と感染で集団免疫を獲得するという方向性の国もあります。未だに何が正しいのか、正解が見えたようで見えないコロナウィルスの感染拡大。ウィルスの弱毒化を待つしかないのかなと思いますが、次々出てくる変異株も気になります。

とにかく、世の中の人々が、縮小した規模でもイベントを再開しようとか、制限された中での楽しみを見つけるために日々動いている感じはします。その上で、医療従事者の負担が大きくならないように心がけ、感染防止対策をしつつ、日常を取り戻すために皆が動いて行けたらと思います。

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