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新学期が始まり、マスクもコロナテストも無し?

夏季休暇後の学校スタート

いよいよ始まった学校ですが、いくつかのカントンでは、引き続き生徒のコロナテストを実施しているものの、コロナテストをしなくなった地域もあります。休暇後にこそ実施してほしいと思っている保護者も多い中、テストもマスクも無しの授業再開で大丈夫なのか?という声が聞こえます。

マスクの着用義務は、夏休み前に解除されましたが、教師はマスク着用でした。しかし、夏季休暇後の学校によっては、教師もマスクを着用していないそうです。学校という大人数が集まる場所での感染予防は突如なくなってしまったのでしょうか?

10代の感染者が増加中

デルタ株の感染が広まる中、今まで比較的感染を防げていた若い世代にも広がりつつあります。特に12歳以上の若者は、ワクチン接種ができるようになりましたが、接種を希望する人は伸び悩み、夏休み中にもあまりワクチン接種が進みませんでした。秋に向けて気温も下がり、この状態では、感染しても症状が出ない若い世代も多く、これまで以上に感染が拡大するのではないかと心配です。

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ワクチン未接種者の肩身が狭くなる?

ワクチンの接種については、個人の決断としているものの、スイス社会における圧力はやはりあるようです。ワクチン未接種の人の場合は、行動が制限されそうです。PCR検査の有料化などになると、屋外のイベントや旅行などにおいても、負担になるため検査をしない人も出てくるでしょう。

こうした状態になると、ワクチン差別が起きてきます。TVのCMでもワクチン接種を推奨するCMが流れています。病気や服用中の薬のために、接種ができない人もいる中、やはり少し社会の圧力を感じてしまいます。

この秋はロックダウンも無しで、通常運行させる?

一方では、学校の検査無しマスク無しの対応にも見られるように、ワクチンを受けた人も多い中、感染者が増えても秋のロックダウンは不要だとする声もあります。もっとも、ワクチンを政府が推奨し希望者はほとんど受けたのに、それでもロックダウンのようなことをやるのは納得いかないというのは最もな意見かもしれません。個人が感染しないように気をつけるのと、政府が行うロックダウンは意味が違います。特に商売をされている方にはこの問題は大きく、商売が継続できるのかどうか、再度のロックダウンで保証は出るのか?スイス全体の経済にも関わってきます。

Covid後遺症に悩む人も多い

すでにコロナウィルスに感染して回復した人の中には、後遺症に悩む人も少なくありません。肺にダメージを受けたまま、感染前のような体力が戻らない人や、息切れがひどい人、自宅の階段を登るのも辛い人がいます。生活が一変した人もいるようで、感染から回復しても人生が変わってしまうのかと思うと、なんともやり切れません。あまりメディアでは話題になりませんが、このコロナ後遺症の数は徐々に増えていると思われます。

とにかく、先が読めない状況が続く中、人々のライフスタイルも変わり、旅行や海外への渡航なども、計画が立てづらくなっています。日本に帰国するにも、未だに2週間の待機期間があるため、これが解除されないことには帰れない人も多いでしょう。個人ができる感染予防をしばらく続けるしかないのが現状のようです。

 

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