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小遣いとは違う子供の給与システム「Jugendlohn」

お金の管理を子供に勉強させるスイス人

お子さんのお小遣いは、どんな風に管理していますか?小学生だと買えるものも限られていて、正直それほど使う機会もないと思います。しかし、中学生になると、友人と遊びに行ったり、欲しいものがあったりして、小遣いを工面して買うこともあります。

しかし、大きなもの、高価で必要なものは、親が出していると思います。「子供の給与システム」「Jugendlohn」というのを自分は知らなかったのですが、多くのスイス人が子供にお金の管理をさせるために、設けているシステムのようです。

小遣いと何が違うのか?

小遣いと違う点は、毎月渡した「給与」の中から、服や交遊費など、自分で全てやりくりをする点で、どのように使うかは自由です。取り決めは家族によって違うと思いますが、「給与」の中に何が含まれるのか?を明確にして、自分で家計簿をつけさせる親もいるようです。

例えば、交友費や外食、洋服の購入、美容院といった項目が含まれているのであれば、自ずと今月はどれくらい使えるかを考え出します。ちょっと高価な欲しいスニーカーがある場合は、それのために美容院に行くのを1回減らして貯めてもいいですし、「給与」の範囲内なら自由です。

中には、ゲームにお金をつぎ込むために、汚れても破れても服も買わず、美容院にもいかず髪の毛は伸び放題、友人との付き合いもせず、なんて子供もいるようですが、定期的にその辺は親と話し合ったり、今月は何に使ったのかなど、一緒に見てみるといいかもしれません。高校生以上になれば、問題行動がない限り、そこまで報告はしなくてもいいでしょうが、未成年のうちはやはり親に責任が最終的にあるわけで、監督不行き届きで警察に世話にならないようにしたいところです。

あまり干渉しないで、子供の行動を把握するのは、年齢が増すごとに難しくなりますが、日頃の親子のコミュニケーションも大切でしょう。

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青年用の銀行口座開設

子供が赤ん坊の頃に、成人になったら渡すための子供の銀行口座を準備した人は多いかと思います。しかし、この「子供の給与システム」は、それとは別の「給与振込用」口座を設けます。いわゆるデビッドカードで、使える額などを決めておきます。そうすれば、いくら使ったか、オンライン口座で確認ができますし、子供自身も管理がしやすいでしょう。

気をつけたいのは、お金の使い過ぎや、アルコールやドラッグなどにお金を使わないように、親もお金の動きをある程度把握しておきたいところです。お金の貸し借りも子供の間ではあり得ますので、トラブルにならないように少額なら貸すのではなくておごってあげれば良いとか、そうした事もある意味勉強になるかと思います。もちろん、恐喝されてお金を巻き上げられるなんてことはあってはなりませんが、急にお金が減るとか不審な動きには注意が必要です。

責任感と信頼感を持たせる

このように、お金の使い方と管理を勉強させるスイス人ですが、親が子供を信頼しているという事、責任感を持たせるという意味では、良いシステムかもしれません。子供によってはまだまだうちの子供には、お金の管理は無理という人も実は多いです。

子供給与システムの推奨年齢は、中学生くらいからと思いますが、早いと小学生でも実施している家庭があります。それから、給与の額も各家庭によって違うので、多過ぎても少な過ぎても、このシステムの意味がなくなりますので、子供とじっくり話し合ってから決めます。

この年代は、男女でお金の使う道がだいぶ違うでしょう。その辺も興味深いところですが、「Jugendlohn」 でグーグルを探すと、たくさんのサイトが出てきますので、いくつかあった事例を見ることができます。

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