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スイスの郵便配達が限界にまで来ている12月

クリスマスを控えカードやオンラインショップの小包が激増

スイスの郵便配送が限界まで来ている状況をメディアが伝えています。コロナウィルスの感染拡大の影響で追加規制もあり、いつも以上にオンライン注文をする人が増えています。
お隣ドイツはロックダウンに入りますし、スイスでも各カントンが19時までの営業規制をしていますし、仕事で夜遅くなる人は、オンラインショップでの注文に頼らざるを得ません。
クリスマスカードも増え、通常でも配達物が多いこの時期に、限界まで来ているのは当然でしょう。

確かに最近はオンラインで頼んだものが、届くのが遅いですし、手紙なども配達の時間がずれて来ています。店で買えるものは出来るだけオンライン注文しないようにしていますが、店頭にないものなどは、仕方なくオンラインショップに頼ってしまいます。
うちのエリアの配達の人とは随分前から顔見知になり、世間話もします。配達用のワゴンの中から「荷物来てるよ」と声をかけてもらうのですが、最近はそれもちょっと申し訳ない気持ちがしています。土曜日も配達していましたので、おそらく休日出勤でしょうか?配達の人の労働時間が週50時間とも聞きますので、十分あり得ます。

他の配達業者も荷物でいっぱい

この状況は、当然スイスポストだけではなく、DHLやUPS、FEDEX、DPDなど、海外から入ってくる荷物を担当している業者でも同じです。配達が終わらずに勤務時間が超過しているということで、知人にもこの業種の人がいますが、従業員の方の疲労と安全運転が心配ではあります。

一時は、日本から欧州への荷物が送り返されていたこともあります。日本側の郵便局でも、配達時期は保証できないと言われるようですし、世界的に物流環境が大変な状況は変わらないようです。

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実店舗ではロックダウン前に客が殺到

ドイツでは、明日の水曜から1/10までロックダウンで、食料品や薬局以外のお店は大方閉まります。発表が週末にあって、昨日と今日は年内最後の営業日ということで、お店に人が殺到しているようです。スイスでもは春先は同じことが起き、トイレ紙がなくなったり、マスクの買占めもおきました。
また、飲食店は19時までの営業ですので、夕食はほとんんど無理な時間帯です。稼ぎ時の時間帯に閉めなければいけないレストランにとっては、非常に厳しく歯がゆい状況です。ベルンでは飲食業界の人たちが集まり、国会議事堂まで抗議デモを行いました。お皿を割ったり、鍋を叩いたりして、声を上げていました。

スイス政府はこれまで、随時適切な対応をして来たと思いますが、第2波以降はなかなか抑え切れていません。カントンごとに対応を任せていることも批判が出ており、国として統一して規制を強化する方がいいという声も。しかし、保健省のアラン・ベルセ大臣は、スイスらしく中道の選択をして来たと話しましたが、一方で秋の第2波の対応は緩かったとも認めています。

クリスマス前にロックダウンするドイツと営業を続けるスイス。スイスもこれから突然ロックダウンをする可能性もゼロではないですが、年末年始以降、この結果がどう出てくるのか少々不安ではあります。

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