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Digital Nativesとは?子供とスマホ

Digital Natives世代の定義

最近スイスの記事でもよく耳にするDigital Nativesとは、元々1976年生まれ以降の世代をいうらしいのですが、それは学生時代にちょうどインターネットやパソコンが普及し始めた最初の世代ということからです。

しかし、最近ニュースや記事で話題になるDigital Nativesの世代は、明らかに現在の10代の子供達のことを指しているようです。彼らは生まれた時にはすでにパソコンとネットが自宅に普及していた世代で、iPadなどのタッチスクリーンもなんの抵抗もなく、受け入れている世代です。スマートフォンの普及はいうまでもなく、デジタル機器に対する概念を変えました。

音声でやり取りする世代

最近では、子供達はグーグルでものを調べる時も、友人とのやりとりも、ほぼ音声です。ボイスメッセージというもので、スマホのマイクに向かって話して用件を伝えます。文字は一切打ちません。返信も絵文字やボイスメッセージで帰ってきます。調べ物も同様、音声入力機能で検索し、ラジオから流れる曲も、スマホを近づけてマイクに認識させれば、瞬時に曲名や歌手の名前が出ます。

おそらく親の世代とは全く違った使い方をしている世代でしょう。そうしたデジタルキイを使いこなしている現在のDigital Natives達は、説明書なども読まずに、すぐに新しいものに馴染みます。

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アップルの創始者が自分の子供達にしたことは?

有名な話なので、知っている人も多いと思いますが、アップルの創始者スティーブ・ジョブスがiPhone、iPadを発表してから、10年以上経ちますが、彼が自分の子供達にしていたことは、これからの製品を一定年齢まで与えなかったことです。一切触れさすことなく、思春期を過ごさせたようです。子供達はシュタイナースクールに通わせ、できるだけ自分の頭で物事を考えるように教育していたということです。

つまり、スティーブ・ジョブス自身が開発したiPadは、まだ成熟していない子供には良くないと言う判断をしていました。ネットでiPadを使ってなんでも検索できれば、そんな便利なことはないですが、自分の頭で考えたり調べたり、思考を巡らすことをストップさせてしまうため、良くないと言う考えでした。子供だけではなく、大人でも最近はそう言う傾向にあります。この話を聞いた時に、自分の子供はどうか?と考えた時、前述の検索方法の違いにも繋がってきます。脳がもう慣れてしまっているわけです。

時間を忘れるほどスマホを使用

どこの家でも、ある程度スマートフォンやタブレット機器の使用制限を設けているのかと思いますが、年齢が進むにつてれてそれも難しくなります。時間を管理するために親がインストールしたアプリはいつの間にか削除され、パスワードは変更されています。

「自分が何を見ているか親に知られたくない!」

当然の主張でしょう。自分がこの世代の子供だったら同じことを言うと思います。しかし、まだまだ子供ですので、時間を忘れてスマホに没頭します。それを注意すると、学校の授業のことで検索している、と言う答えが返ってきたりしますが、親の方は、スマホでゲームしているように見えます。確かに、学校の課題で検索したり、クラスの子達と情報交換もあるでしょう。ただ、その間にふとゲームをしたり、ネットを見たり、切り替えがあまりにも早いようです。それを側からみれば、何をしているのかはわかりません。

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昔はTVが害悪だった時代も

朝起きて新聞を読む父親。どこでもあった光景ですが、今はスマートフォンでニュースやメールをチェックしています。朝TVのニュース番組をつけることは我が家ではありませんが、スマホはチェックしています。その時点で、子供にどこまで強く言えるのかと言う問題もありますが、まずは自分がどれだけスマホやタブレットに頼って生きていないかも確認した方がいいかもしれません。おそらく、子供達とは使い方も違うでしょうし、仕事や家のことのためにいろいろ検索することが多いです。

それに加えて、まだTVを見る世代でもあります。その時間も入れると、結構な時間をデジタル機器に費やしていることになります。画面の大きさが違うだけで、やっていることは大差ないかもしれません。

スマホやPCのなかった時代は、TVの観過ぎを注意されました。そんなくだらない番組を観るなと言われて怒られたり、自分の部屋にTVなどない時代ですから、親にチャンネルを奪われ見る機会もないなど、制限がありました。そのリミットがスマホならないわけですから、永遠に見てしまいます。

自分で使用時間をチェックさせる

中学や高校生なら、ある程度そうしたスマホ時間の多さの自覚はあるでしょう。しかし自分で自分の余暇の時間をコントロールしようなどとは思いませんから、少なくとも子供自身が管理できるスマホ時間のアプリなどを入れて、見るようにすると少し意識も変わります。要するに親に遠隔でチェックされるのを嫌いますので、そのプライバシーは尊重し、自分で管理させることを覚えさせましょう。社会に出れば自己管理、自己マネジメントは非常に大事になります。そうした責任を少し持たせることで、時間の意識を持たせることができると思います。

アプリも有料や無料のものたくさんありますが、一番使いやすいのを探して(子供ならあっという間に見つけます)入れさせるといいかもしれません。小学生なら親が管理できるものがいいですし、中高生になれば、自分で管理させるのも方法ですが、まずは子供と話し合いをすることでしょう。下記にいくつかアプリを紹介します。

カスペルスキー Safe Kids(有料)/ 親が遠隔管理できるアプリ

 

Family Link  / (無料)グーグルアプリ

 

ScreenTime  / 自分で管理するタイプのアプリ

他にもたくさんアプリはありますので、気になる方はチェックして見てください。

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